ラネル、クロノスに続き、春も死を迎えようとしていた
アルター「そうだギガ、スターロッド取ってこれるか?」
ギガ「そうしたいが、そこまでの時間は...」
白い煙が漂う
アルター「線香つけるな馬鹿野郎!まだ死んだって決まったわけじゃ!」
アール「いや、これは煙じゃない?白い闇だっ...!」
皆「え?」
血塗れの一角天狗「ぁ"ぁ"ぁ"...」
一角天狗は剣を抜く
晋二「嘘だろ...?このタイミングで!?」
エンス「実質3連戦なのよこっちは!?」
徒露「あの剣、八ツ斬鬼に劣らない鋭さか。...クリスタルもみつけてないし、疲弊しきった俺たちに勝ち目はないぞ。」
須蹴華「お前ら、すぐに逃げ...塔を降りろ!!」
一角天狗「グァァァ!!」
ザンッ!
メタ「あぁーっ!ローアが落ちてく!くそっ、普通に降りるしかなくなった!」
晋二「クロノスとラネルの遺体は!?」
増田「悔しいが放置だ!行くぞ!...妙雲?おい!」
妙雲「ええ、今行く...
トンッ
妙雲「え、春?なんで突き放すの...?」
春「僕はもうすぐ死ぬ...だから、僕が襲われている間だけでも時間稼ぎができるから」
妙雲「ダメよ!春も一緒じゃなきゃ!」
春「そう言われても...動けない僕を連れてくなんて無理だよ!」
ギガ「一角天狗!?妙雲っーーー!!」
ドシュ!!
一角天狗の剣が妙雲を貫いた
春「あ...」
妙雲「かはっ...」
春「妙雲!妙雲!どうして僕なんかを!もうすぐ消滅する僕なんかを!」
妙雲「そんな事どうでもいいの...。たとえ春が10秒後に消えるとしても、私はその10秒に命を賭けるわ...」
春「!!でもっ...!」
妙雲「春、笑って?」
春「...こう?」
妙雲「ありがと...春...」
ガクッ
春「...妙雲、ありがとう...」
ドサッ
播伊「こんなことって...!」
ギガ「妙雲...」
増田「......!」
ガシッ
明星「行くぞ...!もう洒落になんねぇ!」
晋二「はぁっはぁっ、皆!?いるか?」
シン「一年組や残った四天王、教師陣、うん...うん?肆英生は!?レンは!?」
徒露「!!」
タマ「...そういえば追ってくる看守の気配が消えたわね?」
徒露「戻るぞ!」
アール「おちつけ、慎重になれ。」
徒露「...ふぅー。...あいつらを探しに戻る。」
シン「そうか、え?おい、徒露!!」
霧也「そこの先の角でなんとか巻けるか?」
ありあ「ちょ...足が絡まって!」
ドテ!
レン「ありあ、起きろ!」
ありあ「ああーっ!やばいすよ!!」
ブン!
レン「ハッ!?うわぁぁぁ!」
ガキィィイ!
徒露「こいつらに手を出すなぁ!!」
レン「徒露さん!?」
霧也「リーダー!」
ありあ「なんでここに!」
徒露「(来た方向的にこの先は行き止まり...ということは...)」
一角天狗「ァァァ!!」
ドガッ!
徒露「ぐはっ!」
ズザザザザ!
徒露「なぁお前ら、俺こいつに頭きてんだよな。猗流勢高校を捨てて放浪してた俺が言えたものじゃないのはわかってる。どうか力を貸してくれ...。」
3人「......。」
レン「馬鹿だなぁ徒露さんは、俺たちは徒露さんについていくって昔から言ってるじゃないですか。」
ありあ「そうっすよ、頼りになるのは結局徒露さんなんですよ!」
霧也「私達もこうしてまた徒露さんと共に戦えるのは嬉しいんですよ。」
徒露「...そうか。はっ、馬鹿は俺だったな、こんなならもっと早くこうしていればよかった。」
徒露「(カインド、思う存分笑うがいい)」
肆英生は構える、かつての猗流勢高校のAランクの誇りを持って
徒露「さぁ来いよ看守!今の俺達は強いぜ!」
肆英生「うぉぉぉぉ!!」
一角天狗「ァァァァァァ!!!」
ありあ「徒露さん...」
レン「俺達生まれ変わっても...」
霧也「一緒になれる...よな...?」
徒露「当然さ...4人また...一緒に...」
晋二「あっ、いたよ!」
シン「全く、世話をかけさせ...る...?」
晋二「おい、ありあ、霧也?」
シン「レン!!レン!!」
アール「無駄だ、生命活動が止まっている。」
シン「アール様!!」
アール「落ち着け、この塔はそれほど危険なものなのだ。」
ワド「えぇ...ギガさん...。」
ギガ「何も言うな...。」
増田「...。」
明星「?」
須蹴華「白い闇だ...逃げるぞ!」
タマ「ギミックが面倒くさいわね、一定時間でしまる扉なんて失敗したらかなり面倒よ。」
パス「帰りもこんなに長いとは、途中で基地を作っておくべきだったか?」
カービィ「ん、増田先生、ギガさん、瀬尾先生?何してるんですか、早くこないと扉閉まっちゃいますよ!」
増田「いや、いい。俺は教師のくせに家族の死で混乱して結局何もできていない。」
瀬尾「同感だ。まったく、あの時から成長してないよな俺って。」
ギガ「やられっぱなしだったし?ちょっとこの3人であいつ叩いてこようかなーと。」
晋二「馬鹿言わないでください!先生達にはいつでも助けられてますよ!」
エンス「そうだそうだ!」
チル「頼むからこっち来てくれよ!助けられてるってホントに!」
瀬尾「そうか、なら役に立ってる先生のままさようならだ。」
ギガ「傍観者ですまなかったな、だが今からは当事者だ。」
増田「俺は...このままだと暴走しちまう。またな、明星。」
ガシャーン!
明星「この阿保がぁ!」
アルター「おい待て、よく考えたらこの世界の俺ピンチじゃん...急げ!」
晋二「どこか、別にレバーないか?探すんだ!」
その時、向こう側から声が聞こえた
ワド「仮面つっかえてるよ!よし、取れ。」
メタ「あぁヤメテェ!」
チル「え?そっち側行けたのか?」
ワド「ちょっと体捻りながらそこの穴から...。」
明星「小さ!!よく通れたな!よし、レバー引いてくれ!」
ワド「それは駄目。」
明星「は?」
メタ「私達もなんの役にも立ってない、本編キャラゆえの出番の少なさに嘆いていたのだ。」
ワド「こんな時ぐらいさ、役に立ちたいんだ。ばいばい、最後は無視しないでくれてありがとう。」
メタ「メタナイトはクールに去るぜ...。」
晋二「なんだよ...なんなんだ。どうしてこうなっていくんだ!」
エンス「考えてる暇があったらレバーを!」
瀬尾「いやぁ、キツいな...」
増田「受けられる奴いないってこんなにもやりにくいとはな...」
ギガ「だが立ち止まるわけにはいかん。」
メタ「ギャラクシアダークネス!」
増田「メタ!?どうしてここに!?」
ワド「ハァッ☆」
ギガ「子供がくるとこじゃないんだぞ!」
ワド「馬鹿にしたな!せっかくタンクやってやるってのに!」
瀬尾「...そうだな。生徒を信頼できなくて教師が務まるか。」
増田「そうだな、ありがとう。よし、少しはやりやすくなった!」
メタ「メタナイトリプルアクセル!!」
ワド「はっ!?こいつも残機削りしてくる!」
アルター「まさかスターXの力で持ち上げられるとはな...」
タマ「いたわ。」
エンス「嘘...。」
晋二「くっ...生きてる者は?」
パス「全員...手遅れだ。」
アルター「増田...」
須蹴華「...また白い闇が...捜索範囲広すぎるだろ...」
チル「謎の看守に怯えていて出なかっただけなんだ...」
タマ「あの時からずっと見られてはいたのね...」
一角天狗「グァァァ!」
スターX「俺が相手だ!サ、今のうちにレバーを引いて逃げるんだ!」
アルター「馬鹿野郎!お前1人だと無理だって俺も!」
晋二「まずい、はやくレバーを!」
タマ「扉をまたスターXに持ち上げて貰えばよかったんじゃ」
播伊「あ。」
晋二「そうじゃんスターXの馬鹿!」
スターX「バァァァカァァァナァァァァ!?」
アルター「すまない...皆...俺死んだわ。」
ザン!
ウロッカ「イヤァァァァ!!」
タマ「伏せて、タママインパクト!!」
ドゴォオ!
孫悟空「くらえ!真・太陽拳!」
カッ
孫悟空「俺が時間を稼ぐ!」
晋二「えぇそんなまた!」
孫悟空「あの時のように生き延びてみせるさ!」
明星「ああもうじれったい、1人じゃ持たんだろ!」
ゆうき「明星先生ぇー!!」
墓井「ま、待つんだ君たち!ヤケクソじゃぁぁ!」
チル「だめ...もう走れない...」
タマ「そろそろ体力の限界ね...」
晋二「あの3人...戻ってこない...。」
一角天狗「がァァァ!」
晋二「はっ?いきなり!!」
ズバァ!
須蹴華「あっ!」
エンス「理事長!」
須蹴華「こいつは...天狗...神隠しで突然出現もできるよう...だ。」
播伊「理事長ー!!」
2JD「ニゲマショウ!」
Dくん「もう止まらず逃げ続けるんだ!最後の犠牲者は僕でいい!分身!」
チル「くっそー!なんて日だ!」